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煉獄屋敷の魑魅魍魎



『煉獄屋敷の魑魅魍魎』

(序文)

私・張退作、畢生の渾身作が、ここに完成した。
最後の1行を書き終えた今、もうこのまま
作家生命を終わらせてもいいと思ったほどだ。

この作品は、ミステリを愛する人々が求める、
ありとあらゆる要素をすべて注ぎ込んだ一大叙事詩である。

煉獄屋敷と呼ばれる古く、巨大な洋館を舞台に、
そこに集った奇人・怪人たちが繰り広げる狂乱の宴。

いまだ前例のない大胆な物理トリックの20連発。
SFやファンタジー、ホラーなど、他ジャンルの要素も盛り込み、
まさにエンターテインメントの大伽藍となったのではないか。

そして、私が創造した名探偵・張井呆太が華麗なる復活を遂げる。
彼の帰還を歓迎してくれる読者も多いことであろう。

400字詰め原稿用紙にして、10万7000枚という、
文字通りの超大作になってしまったが、この長さは
物語そのものが作者である私に求めてきたものだ。
決して読者を飽きさせたり、退屈させたりすることはないと、
自信をもって保証しよう。

それでは、絢爛豪華なミステリィの魔窟へ、
みなさまをご招待いたしましょう。

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『煉獄屋敷の魑魅魍魎・第1部第1章プロローグ』

 それは1通の手紙から始まった。
 探偵業を引退し、山形で酒屋を営む私・張井呆太のも
























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(あとがきにかえて)


……。
……。
……。
……ハードディスクがクラッシュして……。
データが……10万7000枚分のデータが……。

バックアップをとってあったのが、
まさか本編2行目までのみだったとは……(号泣)。

もう私には再び書き直す気力どころか、
この先、執筆活動を続けていくわずかな力も残っていない。

みなさん、さようなら。



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かつて張退作の覆面をかぶってくださった文豪さまmoko2.さま
心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
by chotaisaku | 2005-12-09 20:11
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